ロシアにおける飲酒運転同乗者の責任

 近年、飲酒運転は厳しく取り締まられており、飲酒をした状態で車を運転した運転手が処罰されるだけでなく、同乗者も処罰されるおそれがあります。
 そこで、今回はロシアにおいて飲酒運転をした運転手の車に同乗してしまった場合、どのように処罰される可能性があるのかについて紹介したいと思います。

道路交通法の規定

 ロシアの道路交通法(Правила дорожного движения)2.7の2つ目の中点の記載によると、ドライバー(車の所有者)は車両の運転を飲酒状態にある者、薬の影響下にある者、病気の者、疲労状態にある者、免許を有しない者などに対し、運転を代わってもらうことは禁止されています。

行政違反に関する法律の規定

 そのうえで、行政違反に関する法律(Кодекс Российской Федерации об административных правонарушениях (КоАП))12.8条2項によると、飲酒状態にある者に対して運転を任せた者は、行政罰として30,000ルーブルの支払いとともに、1年半から2年の間の免許停止が規定されています。
 特徴としては、免許停止の可能性があるということです!

実際の例

 実際、ロシアでは、ある男性が友達宅へ飲みに行き、帰りが遅くなったということで、奥さんに迎えを頼んだところ、その奥さんも実は家で飲酒をしていたが、車で迎えに来てしまった事案(Постановление Верховного Суда N11-АД 19-26 от 09.09.2019)があります。
 この事案において、奥さんが処罰されただけでなく、男性も30,000ルーブルの罰金が科されるとともに、免許を1年半停止されてしまいました。

参考

!https://www.drom.ru/pdd/pdd/punkt_2_7/

!http://www.consultant.ru/document/cons_doc_LAW_34661/aa69183ecd988ed365aa7b0e5fffb687dc479b71/

http://vsrf.ru/stor_pdf.php?id=1809680