ロシアにおける雇用契約書

 雇用契約書を作成する際にはいくつかのルールが存在します。そこで、今回は、ロシアにおいて雇用契約書を作成する際に注意すべき点を紹介したいと思います。

法律の規定

 ロシア労働法(Трудовой кодекс РФ)67条によると、雇用契約は書面で締結されなければならず、2部作成のうえ、それぞれに両当事者(使用者・労働者)の署名が必要とされています。 雇用契約の1部は労働者に渡され、もう一部は使用者のもとに保管されることとなっています。そのうえで、「労働者が雇用契約の1部を受け取ったことは、使用者の保管する雇用契約書に労働者が受け取った旨の署名をする形で客観的な証拠を残すこと」が要求されています。

 そして、行政違反に関する法律(Кодекс Российской Федерации об административных правонарушениях (КоАП))5.27条4項によると、労働契約をそもそも締結しない場合、あるいは労働契約が不備ある形で締結された場合、行政罰の対象となります。
 つまり、労働法67条違反も行政罰の対象となります。

 具体的な行政罰の内容としては、1回目の違反であれば、法人は50,000ルーブルから100,000ルーブル(約7万~14万円)の行政罰の対象となる可能性があります(5.27条4項)。そのうえで、2回目以降の違反は、法人は100,000ルーブルから200,000ルーブル(約14万~28万円)の行政罰の対象となります(5.27条5項)。

(つづきます)

参考

!http://www.consultant.ru/document/cons_doc_LAW_34683/6078748fd8dbb18fea7eae954601330d205c3c79/

!http://www.consultant.ru/document/cons_doc_LAW_34661/7ff50b874c8cbce814266fd45eb5fff8b30449b6/