ロシアの民法

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時効期間中に建物が第三者の不法行為により一部損傷した場合の損害賠償請求権は、誰に帰属する?

(時効の効力)第百四十四条 時効の効力は、その起算日にさかのぼる。 建物を時効で取得する場合、時効完成前の段階で当該建物対して不法行為が行われた場合、その不法行為請求権が誰に帰属することになるのか、問題となります。 民法144...
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代理人がその代理権の範囲内で本人のためにすることを示さずに相手方と契約を締結した場合、相手方において代理人が本人のために契約を締結することを知っていなくても、相手方と本人との間に契約の効力が生じる?

(本人のためにすることを示さない意思表示)第百条 代理人が本人のためにすることを示さないでした意思表示は、自己のためにしたものとみなす。ただし、相手方が、代理人が本人のためにすることを知り、又は知ることができたときは、前条第一項の規定を準...
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不在者が所有する現金が発見された場合、財産管理人が不在者を代理してその現金を銀行の不在者名義普通預金口座に預け入れるためには、家庭裁判所の許可を得ることが必要?

民法(管理人の権限)第二十八条 管理人は、第百三条に規定する権限を超える行為を必要とするときは、家庭裁判所の許可を得て、その行為をすることができる。不在者の生死が明らかでない場合において、その管理人が不在者が定めた権限を超える行為を必要と...
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ロシアにおける観光業

 今回は、ロシアにおいて観光業を営む際、数多くある注意点があります。そこで、今回は、ロシア政府のサイト()で示されている注意点のうちの一つをご紹介したいと思います。  ロシアで観光業を営む際、観光ツアー等の内容において、当初ツアーに...
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賃貸借における中小企業の保護(ロシア)

 以前、コロナウィルスの影響で2020年5月6日付で、ロシアの経済発展省(Минэкономразвития России)が、賃借人が賃貸借契約を早期解約する場合、賃貸借契約に直接の規定が存在しない限り、違約金の支払が不要となる取扱いが...
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COVID-19と事情変更の原則

 まだCOVID-19の影響が世界規模で見受けられる状況が続いています。そんな中、外出自粛等が行われたりすることで、契約の履行が困難となったとして、契約内容の変更あるいは契約の解除ということはできるのでしょうか。 日本には、事情変更の原則...
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賃貸借とコロナの影響

 今回は、ロシアの経済発展省(Минэкономразвития России)が、2020年5月6日付で発表した賃貸借契約に関連する情報(ИНФОРМАЦИЯ от 6 мая 2020 года Минэкономразвития п...
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ロシアにおける委任契約

 今回は、ロシアにおける委任に関する一般的な規定を紹介したいと思います。  ロシア民法(Гражданский кодекс РФ)185条1項には、「Доверенностью признается письменное упол...
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消費者に不利な条件(ロシア)

 今回は、ロシアにおいては消費者保護の観点から、契約に一定条件を付すと無効になる条件があり、今回はこのような無効となる条件について規定をしたロシア連邦の消費者の権利保護に関する法律(Закон РФ «О защите прав потр...
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不法行為に基づく損害賠償請求(ロシア)

 ロシアにおいても損害賠償請求に関する規定が存在します。  そこで、今回はロシアにおける損害賠償請求に関する規定がどのようになっているのかを、条文および事案を用いて紹介したいと思います。 ロシア法の規定  まず、不法行為に基づ...