コロナウィルスとの関係でロシアにおいて、高齢の労働者に対する新たな政策が打ち出されました。
今回は、ロシアの労働・社会保護省(Минтруд министерство труда и социальной защиты России)が発表したこの新たな政策を紹介したいと思います。
長官の発言
今回、コロナウィルスとの関係で、高齢の労働者に対する新たな政策の発表を行ったのは、労働・社会保護省のアントン・コチャコヴ長官(Антон Котяков)であり、その発言は以下のような内容でした。
«В условиях пандемии мы должны обеспечить людям пожилого возраста возможность остаться в режиме самоизоляции. Ранее Минтруд рекомендовал переводить сотрудников старше 65 лет на удаленную работу из дома. Чтобы обеспечить права граждан старшего возраста, чья сфера деятельности не предполагает удаленной работы, реализована возможность для получения больничного для всех выбравших режим самоизоляции работающих граждан старше 65»
つまり、パンデミックの状態においては、高齢者に自己隔離をすることが可能な状況を提供することが必要です。以前、労働・社会保護省は65歳以上の労働者が自宅からのリモートワークに切り替えることを推奨していました。もっとも、リモートワークができないような分野に就いている高齢者の権利保護の観点から、病気休暇を65歳以上のすべての国民が取得できる機会を今回、設けることに至ったのです。
政策の内容
政策の具体的な内容は労働・社会保護省のサイト(https://rosmintrud.ru/social/insurance/71)にあり、内容としては、65歳以上の労働者で、コロナウィルスとの関係により、自己隔離体制を選択した者は、4月6日から19日までの間、病気休暇を取得することが可能であると示されています。
また、病気休暇を取得する際、検疫との関係で労働することに一時的障害があることを証明する書類等の添付は不要とされており、病気休暇の支払いは、社会保険基金の資金から直接、申請をした労働者に支払われることとなっているようです。