3月25日にプーチン大統領はロシアにおいて、3月28日から4月5日まで休みとなることを宣言し、かかる休みの間も給料が支払われることを宣言しました。
このプーチン大統領の宣言との関連で、既に有給を取得する予定となっていた労働者はどのように扱われるのか、また、支払われる給料は休日手当等を含むものなのか、といった点に関して、ロシアの労働省(Минтруд России)が見解を示したので、今回はかかる見解を紹介したいと思います。
有給取得予定の労働者の取扱い
まず、既に有給を取得する予定となっていた労働者の扱いに関してですが、ロシアの労働省が示した見解は、“Если работник находится в отпуске, то нерабочие дни с 30 марта по 3 апреля 2020 года в число дней отпуска не включаются и отпуск на эти дни не продлевается.”というものです。
つまり、従業員が有給休暇を取得してしまっている場合には、2020年3月30日から4月3日までの間に取得予定の有給はそのまま使われてしまうことになり、全国民が給料をもらえる休みを取得したからといって、有給取得者の有給が消費されないということにはならない見解を明らかにしました。
支給される給料の金額
そのうえで、支払われる給料に関しては、“Нерабочий день не относится к выходным или нерабочим праздничным дням, поэтому оплата производится в обычном, а не повышенном размере.”という見解が示されました。
つまり、1週間分の給料は休日や祝日の出勤として扱われるわけではないので、通常の給料(割増賃金等が加算されない給料)が労働者に対しては支払われるという見解が明らかになりました。