ロシアにおける生活必需品不足への対策(2020年3月19日時点)

 コロナウィルスの影響で、国内の生活必需品などが不足することを防止する政策が2020年3月19日に、ロシアのロシア連邦政府議長(Председатель правительства РФ)ミハイル・ミシュスティン(Михаил Владимирович Мишустин)により政府会議(Заседание правительства)において発表されました。
 今回はこのミハイル・ミシュスティンの発表をそのまま引用します。なお、( )内は補足させていただいた私のコメントとなります。

関税に関するコメント

「明日(つまり、3月20日)から、1ヵ月間、生活必需品に対し、関税制限を含めた全ての制限を撤廃します。私たちは、輸入業者および大規模取引ネットワークのために『緑の通路(関税のかからない税関のルート;Зелёный коридор )』を設けます。対象となる商品の種類には、薬および医療製品も含まれ、これらの商品に関しては関税がゼロになります。」

商品管理に関するコメント

「3月20日から、政府は、取引ネットワーク、薬局を含む国内全土において、商品の全値段のモニタリング管理を開始します。この対象となる商品には、食品、子供用品、薬、さらには消毒薬や防護用品も含まれます。また、取引ネットワークにおいて、これらの商品は十分な在庫が確保されるべきです。…(略)…取引業者は、商品の十分な在庫を確保するのが困難な場合には、ソフトローン(貸付条件の緩やかな借入れ)を申請することが可能になります。」

参考

Заседание Правительства
Первый вопрос повестки – о стратегии развития агропромышленного и рыбохозяйственного комплексов на период до 2030 года.