ロシアでの新型コロナウィルス対応

国土交通省によると、S7はすでに中国-ロシア間の便を全て欠航している状況です。S7を利用することを予定していた、中国にまだ取り残された1400人は、エアロフロートが無料で振替輸送を行う措置を講じている状況です。また、チャーター便に関しても、2月14日からは中国から来るものに関しては、ロシア国内への着陸を禁止することを決定しました。

中国からのロシア国民の避難

現在、中国にいるロシア人を緊急避難させる措置が講じられています。
第一弾として、2月5日には144人が中国から飛行機で無事に避難をしてきました。現状として、搭乗していた乗客に感染者はいないようですが、全ての乗客は「14日間」施設で隔離されることが予定されています。それぞれの乗客には個室が割り当てられ、割り当てられた部屋から出て、別の乗客等と接触した場合には、接触があった日からさらに14日間施設に隔離されることとなっています。そのうえで、治療にあたる医療関係者も乗客とは別の部屋が割り当てられたうえで、同様に14日間はこの施設から出れない措置が講じられる予定です。
現在すでに第二弾として、2機目の飛行機が中国に出発済みです。

ワクチンの状況

このコロナウィルスを治療するためのワクチンのロシア国内での製造状況に関しては、厚生労働大臣によると、臨床試験を入れない場合であっても8~10か月が必要であると報じられています。そのため、実際にワクチンが利用できるようになるのはまだ先であると思われます。

ダイヤモンド・プリンセス号に乗船しているロシア人

ロシア国内の報道において、日本の横浜港に停泊しているダイヤモンドプリンセス号に関する報道もなされており、報道内容としては、24人のロシア国籍保有者が乗船しており、彼らが感染していないことが報道されるにとどまっています。

ロシア国内でのマスクの状況

現在、このコロナウィルスの被害を受けて、ロシア国内においてマスクの値段は爆発的に高騰している状況です。卸売業者の販売価格が5倍にまで跳ね上がっていることもあり、消費者がマスクを実際に手にする段階では値段が約100倍以上にまで跳ね上がっている状況です。このような状況になってしまったのは、主に販売する側がある程度裁量をもって自由に値段設定ができることにあります。そこで、プーチン大統領は、マスク等の販売業者等がマスク等の値段を引き上げることを禁止するような改正(Поправка ФЗ об обращении лекарственных средств)を現行法に加えることを検討中です。

参考