ロシアにおけるコロナウィルスの最新報道(2002年2月10日時点)

 今回のコロナウィルスの感染者の規模は2003年のSARS流行、2013年のエボラ出血熱以来、過去最高のものとなっています。すでに、831人が死亡しており、37000人もの人が感染をしている状況です。中国を除く外国でも26か国で感染が確認されており、およそ300人の外国人の感染が確認されています。感染の多くが見受けられる国としては、日本、韓国、台湾、シンガポールが挙げられており、アジア以外でも、ドイツとアメリカにおいて多くの感染が見受けられていることがロシアでは報道されています。そのうえ、フランスでは1日で5人(うち大人4人、子供1人)もの新たな感染が見受けられたことが注目されており、そのうち1人はシンガポールの滞在から帰国したものであることが確認されています。
 なお、報道の中では外国人の死者に関する情報も流れており、具体的には、アメリカ人1人、日本人1人の合計2人の死亡が報道されています。

ロシアの状況

 この1週間で中国にいるロシア人、500人ほどが様々なルートでロシアに緊急帰国していることが確認されています。中国からロシアに緊急帰国した人々はまだ施設に隔離をされ、感染の有無の確認が行われている状況です。帰国した人々のうち自己の健康状態が悪いとの自己申告をした者はいませんでしたが、3人はすでに症状が確認され、隔離施設から病院へ搬送されました。
 なお、ロシア人の感染者は現時点で2人にとどまっています。

中国の航空会社

 今回のコロナウィルスの流行を受けて、中国の航空会社は、外国人パイロットに対し無給の休暇を与える措置を採り、出勤を停止しているようです。この影響は中国で働くおよそ100人ものロシア人パイロットにまで及んでいます。

ダイヤモンド・プリンセス号

 ダイヤモンド・プリンセス号に関する最新情報としては、1週間、横浜港に停泊していることがロシアで報道されるとともに、61人の感染が確認されたことが報じられています。乗客の中には24人のロシア人がおり、この24人は感染していないと報じられています。この乗船はまだ1週間停泊を続ける計画のようですが、もう船内の水は限界に近付いており、乗っている乗客に対しては、水の代わりに氷が配給されているようです。

ジャッキー・チェンによる懸賞金

 ジャッキー・チェンはマスクと防護服を中国に供給すると同時に、1500万ドルもの報奨金をワクチンを開発した人にあげると宣言しており、このような報奨金の設定によりワクチンが早く出来上がることが望まれます。

参考