インペリアル・カレッジ・ロンドン教授によるコロナウイルスの分析

コロナウィルスの影響は終わりが見えないほどに、感染がまだ拡大を継続している状況です。

ロシア含め海外メディアでも、新型肺炎の話題で持ち切りです。普段は諸外国の法律・判例について言及していますが、今回は、Imperial College London (Department of Experimental Medicine)のPeter Openshaw教授の意見を紹介したいと思います。
以下は、教授の意見のまとめとなります。

Openshaw教授の意見

まず、コロナウィルスは他の感染病と何が違うのでしょうか。
インフルエンザと比較をしてみると、インフルエンザに感染し、死に至るケースは実は年間で250,000~500,000件にも上るそうです。もっとも、インフルエンザに感染し、死に至るケースは、余命わずかな人、免疫の弱い人と高齢の方がほとんどであると分析されています。
それに対し、コロナウィルスの恐ろしい点は、若者も感染をする可能性が高いという点です。また、感染した場合には、家で療養して体調の回復を見込むことが難しく、入院が必要となるまでの症状を発症することが非常に多いということです。そのなかで、一番感染をしやすく、重症になりやすい人は、糖尿病、高血圧を持病として持っている人であると分析されているようです。

コロナウィルスの感染力は、1人の感染者からさらに1~4人にうつる感染力があるようです。そのため、感染しないための予防策として、人が集まるところへの出入りを控えることや、他の人との間の距離を1メートル以上に保つことが推奨されています。もっとも、感染してしまったとしても、多くの人は徐々に回復方向に向かうので、感染したら最後というわけではないので心配する必要はないとOpenshawn教授は語ります。

また、同教授は、遺伝子によって感染のしやすさが変わってくるのではないかと分析を続けますが、人種差別的なバイアスがかかっているかもしれないので、ここでは割愛します。ロンドン市議長候補が東京オリンピック開催を提案したというニュースもあったりしますが、イギリスは近年ポピュリズムが隆盛しているので、それに過剰に反応すべきではありません。

対策

現在、新型インフルエンザ薬や抗HIV薬、抗マラリア薬などが効くという情報もありますが、それもまで実証実験段階です。感染しても“必ず”死に至るわけではないにせよ、ワクチンがない現段階では、人が多く出入りするところへ行くような外出は極力避けることが大切となってくるのではないのでしょうか。

参考

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Peter Openshaw is a respiratory physician and mucosal immunologist, studying how the immune system both protects against viral inf